反骨と異端

アウトローは文化だ

萩原博子『隠れ貧困~中流以上でも破綻する危ない家計』

 

 

まだ全部読んでいませんが、買ってよかったと正直に思います。最新の数字が並んでいますので勉強になります。

「年収800万円でも老後破産する!」はちょっと想像ができないですが、本書に登場するいくつかの想定家計ケースを読んでいくと、ははーんと納得できそうです。

年収が高いと、その年収だけに注目してしまって、どのくらいの税金や保険料や社会保障費用を支払っているか?という点まで具体的な数字が把握しにくい。そういった見えにくい点を萩原氏はわかりやすく解説しています。それに加えて今後も上がり続ける教育費や削られ続ける公的年金ときたら、やはり独身男女が「夢は資産2000万円」になってしまうのも無理はないのかもしれません。本書は「上を向いて歩こう」ではなく「下を向いて踏ん張る」ことを強調しています。

 

本書の中で萩原氏は「50歳の時点で借金が無い人が勝ち組」と言い切っておられます。

50代で借金ゼロはかくもハードルが高い、でも住宅ローンをなるべく減らして、世帯に現金を増やそうという萩原節は健在です。

50歳で借金がゼロであれば、それまでローン返済にあてていた、100万から150万円を老後資金として積立ていけば(萩原先生の本なので「投資をしろ」という文言は出てきません)65歳までに退職金合わせて5000万円も夢じゃない!とあります。

退職金なんか無い非正規はどうなのと言いたくなりますが、非正規は教育費も住宅ローンも無いだろうから、頑張って若いうちから貯めましょう。