反骨と異端

アウトローは文化だ

これはアベノミクスの成果だ!

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私はこれまで3年以上、黒田日銀の金融政策は間違いなく失敗するだろうと様々な媒体で申し上げてきました。その主な理由としては、以下の4点にまとめることができるでしょう。

 

①円安により企業収益が増えたとしても、実質賃金が下がるため国内の消費は増えない

②円安が進んだ割には、企業は輸出単価を引き下げないので、Jカーブ効果は期待できない

③中小企業の労働分配率はすでに高水準にあるので、トリクルダウンなどという現象は起きようがない

④世界経済は2005年~2007年当時と比べると、2013年の時点で欧州や新興国を中心に低迷している

(略)

私から言わせれば、とりわけ日本人に「インフレ期待」を求めるのは、そもそも大きな間違いであると思われます。米欧社会の価値観では、「インフレになるのであれば、預金していると目減りしてしまう。だから株式を買おう。お金を使ってしまおう」という考え方が、100歩譲ったとして、21世紀型のインフレ経済でまったく成り立つ可能性がないとはいいません。

 

しかし、それはイソップ童話の「アリとキリギリス」でいうところの、キリギリス的な発想です。平均的な日本人の価値観では、決してそう考えることはありません。日本人は「インフレになるのであれば、今から節約して生活防衛を心掛けよう」と考えるからです。いわば、アリ型の国民なのです。「インフレ期待」どころか、「インフレ失望」が働きやすいお国柄なわけです。

 

今では、アベノミクスの実質的な失敗により、インフレ期待がまがい物だったことが一般の人々にも理解できるようになってきています。おまけに、日本社会の高齢化が進み、貯蓄を取り崩す年金生活者が増えている中、穏やかなデフレのほうが暮らしやすいと考える人々が増え続けてきています。(略)

 

クルーグマンは自分の誤りを認め、「金融政策ではほとんど効果が認められない」と襟を正しましたが、クルーグマンの持論を最大の根拠にしたリフレ派の学者たちは意固地になりすぎて、軌道修正をできないままでいます。

 

日銀の金融政策は破綻に向けて、一歩一歩近づいているといえるでしょう。マイナス金利は経済全体で見れば副作用のほうが多く、愚策以外の何物でもありません。現代の経済システムでは、金利は必ずプラスになるという前提で構築されています。マイナス金利はまったく想定されていないため、これから数々の副作用が経済を脆弱な状態へと貶めてしまうリスクが高いのではないでしょうか。

 

仕手株の予想と経済分析・予測で有名な中原圭介氏(“最も当たるエコノミスト”の一人と言われている)が、分かり易く言い切ってくれたので、その記事を読めば、アベノミクス4年目の現状がよく分かるでしょう…と言いたいところですが、アベノミクスはやはり一つの壮大な社会実験であって、日本にこれだけ経済関係の記事が読めない人が多いとは思いませんでした。経済記事が読めないから、大本営発表をそのままうのみにする国民が自民を支持しているのです。いや国民の大半は経済記事がまったく読めないのかなるほど。ゼロから読めるようになるまで訓練しようという気もないわけね。アベノミクスもとっくに失敗じゃないですか。日銀が緩和をやめたら、すぐに株価は未曽有の底値を突破しますよん。

経済記事は日本の大本営発表を読んでいるだけでは不十分で、“海外がどういう視点で日本を見ているか”という話なのですが、大本営発表だけを事実であると信じこんでいると、“アベノミクスはますます成功しつつある”というガラパゴス経済観しか持てなくなってしまう…ということ、国民をつかって実証した社会実験がアベノミクスでありました。

この3年、普通にデータを読めば、国民の貧富の格差は拡大したし、海外の偉い人が指摘しているように「日本の問題は本質的に何も解決していない。悪化している」という点につきます。外人にこんなことを言われてもいいんですか。