反骨と異端

アウトローは文化だ

生活保護は国民年金の代替になるのか?  

生活保護は医療費や税金の控除もあるし、国民年金よりそもそも受給額も多いのだから恵まれている…と思う人も多いようです。

しかしお金だけ振り込んでくれる老齢基礎年金と、定期的に自宅に役所から担当がやってきて、指導口調で、生活のすべてにおいて口出しされる生活保護はその「自由度」がまるで違うという点が理解できていません。

経験が無いと、役所の人間が家の中にドカドカ上がりこんできて、生活のすべてにおいて指図されるあの不快さは理解できない(想像できない)と思われます。ストレスで早死するのでは。「経験してから言え」の世界です。

生活保護は医療費無償だから恵まれている」

恵まれていません。

①医療費無料制度は生保以外にもあります。

生活保護者の場合は、病院に行きたい場合は、ケースワーカーの許可を事前に得てから医療券を発行してもらう必要がある、

ケースワーカー一人で100世帯以上の生活保護家庭の世話をしているような自治体がざらにある、100人じゃない100世帯である。

生活保護者でなくても役所がプライベートに口出してくることを嫌がる人間は多いと思われるが、病院へ行こうと思うたびに役所に頭を下げる必要がある、自由が全くない、

⑤その結果、病気が重くなるまで我慢する人も出てくる…手遅れになっても問題視されにくい。

 

日本の生活保護の75%は後期高齢者と重度障碍者である。障害者の福祉医療制度が理解できていないと、生活保護社会保障制度の問題点や現状は分かりにくい。

「“生活上の自由”なんか無くてもいい。働かなくても暮らせて医療が無料の生保はいい」とか本気で思っているのだとしたらどうかしています。お金だけ口座に振り込んでくれる、国民年金制度のほうが10000倍ありがたいじゃありませんか。

 

生活保護が不公平な制度なのに、政治家や政府は何もしていない」という人もいるようですが噴飯ものです。生活保護制度を変更する(いじる)ことができないのは、もはや各種利害ぎりぎりのところでやっているからです。当事者間協議ではないけど、各種利権団体も含めて、法改正の議論は年中やっていますよ。

国民年金法とか生活保護法は社会保障の土台ですから、専門の学者も多いし、年間何冊も読むべき専門書は出されています。しかし…抜本的な改革はそれこそ各方面の利害関係が真っ向から衝突しあうような話になってしまい、

第一次安倍政権が倒れたのも、年金制度を無理にいじろうとして、利害関係の争いを抑えきれないで、失敗したのが原因と言われていますね。

安倍さんみたいな人でも、「年金問題」はできることならさわりたくない、さわらぬ年金に祟りなし…みたいな、話らしい。