反骨と異端

アウトローは文化だ

小説「帰ってきたヒトラー」がドイツで売れる理由

ドイツで小説「帰ってきたヒトラー」がベストセラーになっています。これはアドルフ・ヒトラーが現代のドイツによみがえるという奇想天外な物語。周辺の人々はヒトラーを物まね芸人だと思って面白がっていたのですが、次第にヒトラーの差別的な言動に引き込まれます。

この小説は映画化されましたが、これまた怖い個所があります。映画の撮影でヒトラーのそっくりさんを街頭に出すと、多くのドイツ人が喜んで集まり、記念撮影が始まったのです。

 

かつてのドイツであれば、ヒトラーのそっくりさんなど、たとえパロディであっても考えられないことでした。それが今や大勢が面白がって集まってくるのです。本物のヒトラー第一次大戦に破れ、多額の賠償金を課せられて苦しんでいたドイツ人に対して、ドイツの偉大さをたたえ、人々の心をつかみました。現代は、グローバル化が進む中で、所得格差が拡大。低賃金労働者や失業者は厳しい現実を変えてくれる英雄を待望するようになります。

(引用:池上彰『内向きの排外主義~ニュースを読み解く』)

 

ドイツの場合はシリアからの難民を受け入れすぎちゃって、もともとドイツにいるドイツ人と難民の意思疎通がまったくできないままに地域社会の脅威になりつつあるようです。イスラム系の移民難民は決して同化しないだろうし、今後はメルケルさんも選挙ごとに極右勢力に突き上げられて苦戦を強いられるでしょう。しかしヒトラーのパロディはひどいな。