反骨と異端

アウトローは文化だ

「山口組分裂」セカンドシーズン

 

ほら言わんこっちゃない。

 

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宮崎市田代町の路上で集団暴行があり、元暴力団員の男性が殺害された事件で、宮崎県警は22日、指定暴力団「神戸山口組」系暴力団の会長、谷口健(44)=宮崎市新城町=と、幹部の藤野悟(さとし、35)=同市田代町=の両容疑者を暴力行為等処罰法違反(集団的暴行)容疑で逮捕した。(略)

読売新聞によると、現場から立ち去った他の数人は、神戸山口組暴力団の組員だという。

警察が駆け付けた際に現場に残っていた5人のうち4人は、いずれも本田さんの知人で、男性2人と女性2人。警察は、谷口、藤野の両容疑者側と本田さん側の間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。

  

新聞報道には出ていないけど、上の事件、事務所の前で元組員で今はカタギという男性が同伴の女性の前でいいところを見せたいと、あろうことか組事務所の前で「返しが出来ない山健組」などと言ってからかったら殺害されたという話。

「今のヤクザは抗争もしないし、怖くない」という空気ができてきつつあるのを危惧する。

 

溝口敦さんとか特に「ヤクザはもう怖くない」キャンペーンをやっていた(いる)じゃないですか。

それを読んだ一般人が真に受けないことを祈るよ。

暴力団というビジネスモデルは終わっている”と主張し、“使用者責任があるからヤクザは一般人に何もできない”とか“今は半グレの時代だよ”とか書きまくっていたような記憶があるのだが、こういう状況下においてはやっぱり「ヤクザは何するか分からない人種」。今回の宮崎のカタギ殺し読んでひやっとしたよ。

 

「抗争出来ない」というのは組織として動けないということで…極道のおじさんが個人として“危険ではない”とは別の話で。そりゃ溝口氏が数年前に書いていたようにカタギに殴られても殴り返せないヤクザもいるかもしれないが、圧倒的多数の極道はそうではないのだ。

ベストセラーになった『暴力団』、“これちょっと違うだろう、うまく言えないけどこういう本が読まれ、「ヤクザ社会は衰退の一途である」と信じ込まれると、逆にまずいことにならないだろうか…?”と昔少し感じたのが、今回の宮崎の事件で的中した。

半グレは半グレでしかなく、組織化されていない、代紋も無いような個人単位で動く人たちに大きなシノギがあるのかどうかも疑問である。要するに暴力団VS半グレって、大企業VSクラウドソーシングみたいなもんじゃないかしらん。

 

はてさて、溝口さんが書いている文章を読んで、拡大解釈・曲解して「今のヤクザは何もできない」と判断して、なめてかかったら酷い目に遭わされた…、今後もこの手の事件は出てきそうな気がするのでメモ。マナーがよくて一般人の常識に付き合ってくれるのは「上層部」だけですからね基本的に。末端はそういうの無いと思っておくほうが無難。

暴力団=すぐにカッとなるおじさん互助会なんですが、その気性の荒さとか厄介さを知らない(想像できない)人はやっぱりヤクザの前では黙っていたほうが賢いだろう。

 

今回の山口組分裂劇も本当に暴動が起こるのなら「九州発」になって、京阪神(名古屋、神戸)では起こらないかもしれない。でもこう言ったらなんだけど、宮崎のカタギ殺しに関しては“被害者に同情する気になれない”んだよな。暴力団事務所の前でヤクザをからかったら殺されたって当たり前でしょ。

 

名古屋はまだ余裕があるけど、神戸の方は(上層部はともかく)地方の関係者はシノギがきついとか、全面抗争に入れないことで相当に苛立っている。

上層部の思惑はともかく、末端に近づけば近づくほど、シノギがきつくなっているんじゃないかとこの数か月分のニュースを見ていて思う。覚醒剤、ATM不正引き出し、貴金属強盗…とカネがらみの事件が一気に増えたような…(そうでもない?)末端が生活が苦しくてこういう犯罪に簡単に手を出すようになってきているし、名古屋よりもやはり神戸のほうが覚醒剤がらみの事件は多い。枠が外れてしまった状態なのかな。