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反骨と異端

やどかりアウトロー編

女性のアスペルガー症候群 (宮尾益知/健康ライブラリーイラスト版/2015)

一応当事者なんで読んでみた。読んでいてものすごくよく当たる占い師の鑑定文を読んでいるような錯覚に陥るほど、“アスペルガー女性あるある”について書かれている本であります。

女性のアスペルガー症候群 (健康ライブラリーイラスト版)

日本に発達障害者支援法ができてからそろそろ10年経つ。当事者の女性はどういう暮らしをしているのか(学校・恋愛・仕事…)という点についてまとめられている。

 

正直言ってわたしは同じ障害の女性のリアル友達皆無であるし、ネット上も「自称アスペルガー女性」とはたいてい仲が悪い(ネットだからいいけど、リアルで面会したら殺し合いになるんじゃなかろうか…)ので、“同じ苦労を持っているから理解しあえて仲良くなれる…”というのは実態を知らない者の幻想であろう。

 

実際のアスペルガー男女はさておき、「アスペルガー本」の10年を振り返って見ると、感慨深い。

アインシュタインとかアラン・チューリングやらの例を出して、「天才!高知能!」とか鳴り物入りで紹介されていた時期とそれに当事者(自称を多く含む)が踊らされていた時期を経て、本書のような実際的なアドバイスに満ちた本が出てくるまでには、日本の当事者と出版社のあいだに“仁義なき戦い(叩き合い)”があったのであるが、

 

そもそも本とか出して有名になったアスペルガー女性はろくな人がいなかったことも事実を歪めた原因であろう。「アスペルガーだ」と人に告げるのがためらわれるほど、素行に問題がある女性が多い世界である。女性詐欺師しかおらん。

“メンヘラ世界における、病名:アスペルガー症候群のブランド化”を憂慮した米国精神医学協会だか何だかが、ついにDSM最新版ではアスペルガー症候群なる病名を消したとか消さないとか、それでも本書は2015年に発行されているのだからまだあるのだろうか。