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反骨と異端

やどかりアウトロー編

【ヤクザ本3】『山口組 顧問弁護士』(著:山之内幸夫/角川新書)

私が読んだヤクザ本 がんばれ弘道会 山口組分裂セカンドシーズン

 

わたしもAmazon予約注文して読んでます。とっても面白いです。

“元弁護士”というよりは“法律家構成員”とお呼び申し上げたほうが正確なような。。。ヤクザ関係書籍というのは(ソース元が限られているので)同じネタ・同じ画像を使い回す傾向があるんですけど、この本はヤクザ誌を読みなれている層・ウォッチャーでも“へ~、はじめて聞いた”というエピソードが山積です。

 

司忍こと篠田健市少年はこの時中学三年生の15歳だった。大分県別府市山口組三代目石井組と当地の井田組が「別府温泉観光産業大博覧会」の興行を巡って抗争を起こした。大分県は六代目の出身地である。

(略)

双方の応援団員は街中で拳銃や合口を携行し、別府の町は不穏な空気に包まれ、温泉街は無法地帯と化した。抗争の様子が連日報道で流れた。当地の新聞によると現地別府毎日は昭和32年4月、「無法暴力団山口組、別府に上陸す」との見出しの元にまるで山口組系石井組が悪で、地元井田組にエールを送るような記事を書いている。

(略)

中学生だった健市少年は報道や人の噂を聞くにつけ、別府市のピリピリした空気に興奮を覚えた。テレビのニュースで三代目山口組の応援部隊が警察に反抗しているシーンを見ると闘争心が沸き起こった。

石井組組員の事務所も映っていたが、組員達の整然とした規律に少年は感動を覚えた。応援部隊を見たくて時間があると汽車で別府に出て行った。健市の考え方では喧嘩をして一番強いのはヤクザに違いないし、喧嘩に強い者が男として立派なのだと思えた。

(略)

この別府抗争は結局において山口組が勝ち、地元井田組が消滅するという結末になったが、健市少年の心に大きな感動を生んだ。力と力がぶつかり合う緊張感や闘いの興奮が彼を酔わせた。誰に教えられるともなく、ヤクザの世界は自分の器量一つで力が認められる場ではないかという思いを抱くようになった。(33p)

 

もしかしたら本邦初出でありましょう、“六代目がヤクザになった理由”(山之内先生による)です。う~ん、ちょっと意外だな、7人兄弟の上から3人目っていうのも。

なんか本書によると、田岡三代目ってとんでもなく好戦的な人で、その好戦性を引き継いで引き継いで現在にきているようであります。田岡さんにまつわる話が(その娘さんの本の影響もあって)“美化されすぎている”ことにあたかも危機感をもった山之内先生が自身の経験を元にそれを微修正しているかのような印象も受けます。

 

 

山口組 顧問弁護士 (角川新書)

山口組 顧問弁護士 (角川新書)