反骨と異端

アウトローは文化だ

クラウド翻訳者だがGoogle翻訳をつかったら業者に怒られた  

私はクラウド翻訳者だ。「クラウド翻訳者」というのは「外注翻訳者」と言ってもいいのだけど、インターネットで仕事が完結するタイプの産業翻訳者のこと。

翻訳会社に実際に雇用されないで、インターネットを通じて、仕事もらって訳してお金もらうという翻訳者だけど、トライアルを受けて翻訳会社に登録していたり、クラウドソーシングに自分で登録して“ここぞ”と思った案件にエントリーしたりしている。

 

これまでクラウド翻訳者として、数多くの翻訳会社の関係者とかクラウドソーシング通じての業者(翻訳仕事を発注してくれる人)とやりとりしてきたが、Google翻訳使うなんてダメ」と言ってきた人はゼロだったので、今回はじめて文句を言われてこちらがびっくりした。 

 

 「誤訳があった、文法的または英文解釈的に、明らかに原文の翻訳として不正確である」というクレームなら私の責任かもしれないが

「これGoogle翻訳と全く同じ訳文じゃないですか、だからダメ」

と言われても何が言いたいのかさっぱりわからん。

 

文体とか言葉づかいが大事な翻訳は「産業翻訳」というよりは「文芸翻訳」のほうで、そういう翻訳を希望するのなら、クラウド翻訳ではなく、リアル翻訳会社にそういう「オール人力翻訳を希望します」「機械翻訳はダメ」とあらかじめ発注の際にはっきり言っておかないと、普通は機械翻訳支援は使うでしょ。

 

産業翻訳とは原文の正確さ、原文至上主義というか、納期までに原文をどこまで正確に別の言語に変えるか?がすべてであると個人的には考えているので、「誤訳があった」というクレームなら分かるけど、「Google翻訳つかってるじゃないですか」というクレームはクレームになっていない(その翻訳料で、「オール人力翻訳」でやってほしいというのがめちゃくちゃな欲望なのである)

むしろ「誤訳があった」という失敗を防ぐためにできることのひとつが、Google翻訳にかけてみるというチェック作業なのである。