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やどかりブログ

反骨と異端

不可解な「暴力団排除教室」

山口組

神戸新聞NEXTのニュースです。

www.kobe-np.co.jp

 公益財団法人「暴力団追放兵庫県民センター」(神戸市中央区)による「暴力団排除教室」が22日、淡路市大谷の市立津名中学校で開かれた。本年度からの新規事業で、県内で初めて実施。全校生徒約370人が、暴力団から身を守るための知識や方法を学んだ。

指定暴力団山口組と神戸山口組が昨年8月に分裂して以降、若者の勧誘を強める恐れがあり、同センターは今夏、県内の全公立中学・高校に教室開講を打診。同校は校区に神戸側の本拠地があり、生徒に正しい知識を伝えようと応じた。

同センターの岡健嗣事務局次長は「暴力団は金もうけになる犯罪や抗争に使える若者を探している」と指摘し、少女をホステスとして働かせた事件を紹介。「組員は辞めるのが難しい。『覚醒剤売ってこい』と迫られても逆らえず、家族との絆が壊れる」と注意を呼び掛けた。

生徒らは「悲しい人生を送りたくないので、暴力団には絶対に入らない」「女子も狙われていると分かった」と感想文を書いた。2016/12/23 08:00神戸新聞NEXT

  

中学生を講堂に集めて「暴力団に近づかないようにしましょう」というセミナーを行ったという話ですが、いくら任侠団体が人手不足だからといっても中学生に声をかけて、拉致して組員にするという展開は考えられず、「若者の勧誘を強める恐れ」といっても、そういう恐れ自体が誇大妄想に近く、通常は“ヤクザになる方法”とは

底辺高中退→暴走族・愚連隊→少年院→この時点でほとんどの“不良”はカタギ世界に戻る→ごく一部がヤクザ化する→三次団体等に入るためにも口利きが必要→スムーズにいけば盃もらう→部屋住みとか下積み…という長い道のりですし、かなりの割合が破門になるし、組員であり続けるためにはロイヤリティだって自分で支払い続けなければいけません。

暴力団は「抗争に使える若者を探している」というくだりに関してはわけがわからないというか、少年院に入っている少年少女というのならともかく、普通の公立中学校に通う学童を集めて、「抗争に使える若者を探している」とか聞かせて、話飛び過ぎ、一体どうなってるの

実態は「抗争に走りそうな若い衆を、上層部が押さえつけるのに必死になっている」と読むのが正しいのに。「抗争に使える」人材は間に合っているので、「しのぎに使える」人のほうが引く手あまたです。

 

引用記事を最初に見た時に感じた違和感の正体とは、「“暴力団があなたに関心を持って利用してくる”という“だから暴力団排除は正しい”」という一種の洗脳教室になってるように見えるからで、利用価値のない人間にヤクザが関心を持つという話は誇大妄想であり、これは任侠団体と無関係のやどかりさんが「私も六代目山口組の納会に誘われたらどうしよう」とか「クリスマスが終わったのに、わたしは納会に呼ばれなかった…何故?!」みたいな懐疑を抱いていたらやっぱりおかしいでしょという話なのです。

 

はてさて「神戸新聞NEXT」って山口組総本部のおひざ元という“地の利”があって、山口組関係の動きを全国一早くキャッチして、有名幹部の最新画像をネットで動画つきで流すことでかなりのPV稼いでる新聞社なんですが(報道機関にとって注目度は命)、実話系で行くかと思えば、暴排系でも記事出して、暴力団から一番利益を引き出しているのは誰やという気もしますけど。