反骨と異端

やどかりアウトロー編

アウトローは文化だ

「〇〇は文化だ」と開き直ってしまえば何を肯定しても許されるような(いや、許されないけど)、でも負の文化資産というのはどこの国にも確かにあって、そういう文化資産が豊かな国ほど小説や映画が面白い気もする。

自国の負の文化なんだけど自国では出版できないから大抵他の国の出版社が出しているというのが、米国における犯罪者の記録で、米国内の米国人の犯行であっても、その詳細本を出版しているのが英国の出版社であるとか珍しくない。

以前にそういう傾向について、米国人に直接聞いてみたことがあるのだが、聞いた相手がクリスチャンの男性であったために、こちらの人格が疑われただけで終わった。

「なんでそんなものを君は読みたいのか?僕らはいつも夕食の時間帯のニュースで詳細を知らされて心からうんざりしている」

なるへそ。英国の出版社はわりと自由というかアヴァンギャルドなのか。EUとかロシアの犯罪者の記録も(少なくとも私がこれまで読んだことがあるものについては)英国発が多かった気がする。

でも本来は「文化」に正も負も無いので、英国式に“読む人がいそうなら出す”というスタンスのほうが出版社らしいといえばそうだ。