反骨と異端

アウトローは文化だ

「山口組」対「一和会」に巻き込まれた人々は、何を感じていたのか

そして「第三の視点」は、元山口組顧問弁護士、山之内幸夫氏のそれだ。山之内氏は山一抗争当時、山口組側の記者会見を仕切り、その後も一貫してヤクザを弁護し続けていたが、依頼人が関係した事件に関与したとして、最高裁で有罪判決が確定し、弁護士資格を剥奪された。

 私は彼の著書も拝読し、仕事もご一緒したことがあるのだが、正直、彼がなぜあそこまで「ヤクザの側」に立とうとしたのか理解できなかった。だが、番組では彼が弁護士になるまでに歩んできた「底辺の人生」にまで遡り、その答えを見出そうとしていた。

「ヤクザネタは、大阪の人間は好きでしたから、当時。皆、怖いもの見たさで読んでましたね」

 番組の中で、夕刊紙記者の一人がこう振り返っていたのが印象的だった。が、「ヤクザネタ」が好きな人間は「大阪」に限らず、「当時」だけでなく今もいる。

 だからこそ、出版不況の今なお三誌もの実話誌が生き残り、未だにヤクザが登場する小説や映画が生まれ、彼らを取材対象とする私も、なんとか糊口を凌げているわけである。

う~む。

う~む。