反骨と異端

アウトローは文化だ

“抗争ができない時代”だから組が割れる

今となっては上納金が高いから不満がくすぶって組が割れた…という説はアウトですな。「抗争ができない時代」だから組が割れてしまうのであって、もしも今、組の外に共通の大きな敵がいて、組全体で抗争することになったら、いくつかに分裂した組が(戻そうとしなくても)自然に再統合されて、その共通の敵と抗争状態になるだろうと思う。

抗争中は別に努力しなくても、自然に組織がまとまるというか、トップの求心力が一気に高まるので、その共通の敵と抗争状態の間は組織の団結力は最高の状態だろうなと。抗争の無い状態で、組織のトップが組織をまとめようとしてもかなり難しい。組の外に共通の敵がいて、その敵を倒さないとダメ…という状態の時に、男性の組織は組織力・団結力・求心力が最強になるようである。

シノギが痩せて余裕がない時に、さらに組というか組織の外に共通の敵がいない状態で、組織の構成員の攻撃性とか衝動性をぶつける相手が組織の外にいないので、当然、エネルギーは組の内側に向かっていって、組が割れるみたいな。

一国であっても、たとえば湾岸戦争中の米国などは、大統領支持率は高かったですな。マスコミも一部を除いては全部大統領支持に近かったし、おそらく米国内にいる米国人は平和な時には感じたことがないほどの一体感とか連帯感があった。中の人にとっては戦争は自分たちに目的を与えてくれる非常事態だから連帯せざるをえないわけで、戦後になって一気に大統領支持率は落ちて政権交代が起こった。