反骨と異端

アウトローは文化だ

『アウトレイジ』考

アウトレイジ』の最新作が公開されるみたいですけど、そういえばかの映画について昔、こんなコメントがありました。

斎藤環)たとえば北野映画に『アウトレイジ』という作品があり、この単語がいろんな場面で使われるようになっていますよね。あの映画はご覧になりましたか?

 

(溝口敦)いや、北野映画は初期の頃の一作を観ただけで嫌になっちゃって、それ以降は観ていません。なにか、ちんけなヤクザがうろうろしていて作品化する意図も理由も分からない。リアリティもないように思えたものですから。

 

(斎藤)僕が訊きたかったのは、まさにそのちんけさの部分なんです。従来のヤクザ映画のような恰好良さがない、ああしたちんけさが逆にリアルに近いのではないかと思ったんですね。現実のヤクザたちをよくご存じの溝口さんから見れば、ああいう部分にリアリティはないんですか?

 

(溝口)僕の偏見に過ぎないのかもしれませんが、個人的にはないように感じました。ただそれなら本当のヤクザを描いた映画は何なのかと訊かれても答えようがありません。よく『仁義なき戦い』が挙げられますが、あの作品にもあんまり感心していないんです。~引用:『ヤンキー化する日本』斎藤環/角川新書

北野映画は初期の頃の一作”とありますが『その男、凶暴につき』でしょうかね。