反骨と異端

アウトローは文化だ

「差別主義者」だと罵り、公職から排除せよと主張する異常なひとびと

だれかを「差別主義者」だと罵ることは、それ自体が誹謗中傷/名誉棄損であり、ましてや自分と無関係の相手に向かって便乗して攻撃を加えることは許されない。

呉座氏はその後、北村氏に対して非を認め、謝罪している。私自身、呉座氏の行為は褒められたことではなく、それが妥当な結末だと思う。
しかしそこから、公開された呉座氏のその他の「問題あるツイート」(として、ネット上にまとめられたもの)がきっかけとなり、同氏に「差別主義者」のレッテルが貼られ、公職から排除せよといった声が上がっているのは異様なことである。微罪なのにやりすぎだ、といった趣旨ではなく、あきらかに「冤罪」と呼ばざるを得ない側面が含まれているからだ。
Aという罪を犯した者がいた場合、その償いを求めるのは社会正義として当然のことである。しかし、「おまえのようなAをやる奴は、どうせBやCやDもやっているだろう」という先入見で、実際にはやっていないB・C・Dの責任を問うてはならない。それもまた、私たちの人権感覚として、あたりまえの前提であろう。

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