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ミシガン州は、コーネリアス・フレデリックスの死後、児童施設での身体的拘束を禁止

16 歳の里子の死亡の後、ミシガン州当局は、こうした施設の児童の対応の見直しへ 


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 1年ほど前、メグハン・フォルカーソンは、レイクサイド・アカデミー(ミシガン州カラマズーにある危険に晒されている児童のための滞在型養育施設)のカフェテリアの床に意識を失って倒れていた、16 歳のコーネリウス・フレデリックに駆け寄った。

フォルカーソンは以前、コーネリアスケースワーカーだったが、彼を蘇生しようとした。彼女は除細動器を使用できるように彼のシャツを引き裂いた。しかし、母親を4年前に失くした里子、コーネリアスは再び目を開けることはなかった。

フォルカーソンは何が起きたのかわからなかったが、レイクサイドの防犯カメラは一部始終を録画していた。コーネリウスは4月29日の昼食時に別の子供にサンドイッチを投げ、その後7人の男性職員が10分以上床に彼を押さえつけ、足と胴に体重をかけた。コーネリウスは2日後に病院で死亡した。

致命傷となった身体的拘束により、ついにはミシガン州当局はこうした施設での児童の世話の方法について見直しを行い、レイクサイドを運営する収益目的のヘルス企業へ厳しい目を向けることになった。シークエル社の児童および家族向けサービス。

フォルカーソンは、昨年6月に閉鎖されたレイクサイドの事件管理責任者を務めた。「まだ怒りが収まりません」「だれだって彼の死について怒りを口にする。なぜならそれは回避できたから。だれもあんな死は望んでいない」

日曜日午後10時から放送の、MSNBCの「犠牲になる子ども」ではこの事件の詳細を扱う。

ミシガン州当局もまた、コーネリアスの死は回避できたという見解である。昨年開催された州のタスクフォースは、児童の救命など最も極端な状況を除くあらゆるシーンにおいて、レイクサイドのような環境で暮らす児童の身体的拘束を禁止する新しい規制を提案している。また、タスクフォースは州の児童福祉システムに他の変更を加えるよう提案し、これには、グループホームに預けられる児童の数を減らし、児童の世話に対する監督を強化するための複数の措置が含まれる。

当局は、5月に必要な公聴会を経て、新しい規制を実施する。

児童虐待やネグレクトが起きた後で、州は児童の世話と安全を委託されています」、スタシー・ブラデン(ミシガン州保健福祉省の児童福祉サービス部門の責任者)は述べている。「州は、児童が州に預けられている間は、児童の安全に対して絶対的責任を負っています」


シークエル社は、里子や障害のある児童や子どもを育てるなど、19の州で多数のプログラムを運営している。施設内での児童への不適切な身体的拘束など、ネグレクトや虐待の疑いが会社につきまとう。

2020年、カリフォルニア州ミシガン州ワシントン州の3つ以上の州が、 シークエル社との契約を打ち切った。

シークエル社は、「虐待やネグレクトに対する全ての申し立てを真剣に受け止める」とし、全ての申し立てを当局に直ちに報告すると述べた。

同社は以下のような声明を出した。「政治的およびアクティビストの圧力に影響された一部の州では、個々の児童のための最善の世話よりも認知度が優先されている点は遺憾であります」「米国の州の児童福祉施設の圧倒的多数で当社のサービスを必要としており、その最高水準を上回る運用がなされていることを認識しており、愛情と癒しに満ちた世話を行うという当社の使命には、確固たる実績があります」

シークエル社の広報担当者によると、職員は、児童が自分自身や他の人に脅威を与える場合など、最後の手段として身体的拘束を行っているという。2019年には、同社施設での身体的拘束を廃止するためのプログラムを実施することを発表した。

しかし、フォルカーソンはレイクサイドについて初めて公に語ったことであるが、2年間、職員が子どもに不適切な身体的拘束を行う事例が増加しているのを目の当たりにしたという。これには、痛みを伴う危険な「仰臥位」と「腹臥位」の身体的拘束が含まれ、小児が仰向けまたはうつ伏せになっての身体的拘束である。記録によると、コーネリウスは死亡する前の半年の間に、少なくとも10回の身体的拘束を受けた。

「ある種のパワーゲームのようになっています」とフォルカーソンは言う。「つまり、児童は職員に従順でルールを順守すべきである…と」

「残念なのは、半年前に大半のスタッフに同じことを質問したとすれば、こんな事態が起こるかもしれないという人もいたのではないか」と彼女は付け加えた。

コーネリアスの死後に行われた警察の事情徴収の記録によれば、レイクサイドの職員は、口答えをするとか違反をしたときに、痛みの伴う身体的拘束を行うと、警察に話した児童もいた。

ある児童は警察に、職員が「反抗的である限り」身体的拘束を行うと言っていたという。

コーネリウスは、フォルカーソンがレイクサイドで働き始めた頃、担当した最初の男児の1人だった。彼女がいまだに記憶しているのは、だれかに構ってほしい、そして自分の家族を切望している、おびえた寂しそうな男の子だ。

「彼が入所したのは15歳で、将来になんの希望もありませんでした」彼女は言う。「彼は何も手にしていなかった」

彼の死亡は殺人になり、3人のレイクサイドの元従業員は、過失致死および児童虐待で起訴された。3人とも無罪を主張している。州の報告書によると、レイクサイドで働いていた看護師のヘザー・マクローガン(起訴された3人の1人)は、コーネリウスが意識不明になった兆候があったのに、12分間待って911に通報したという。

NBCニュースが入手した隠しカメラの映像によると「彼らは彼の足を落とし、腕を落としてみたけど、児童はその場に横たわっていたままだった」と警察に語っていた。「そして最初は、私たちは彼はふりをしているのだと思っていました」

今回の事件で起訴されたもう1人の職員、ザカリーソリスは、当初シークエル社の経営陣は何も落ち度は無かったと彼に語ったことを捜査員に語った。彼は、後日解雇されたときにショックを受けたと語った。

「経営陣は動画を見て、僕たちを解雇したのだと言っていました」とソリスは警察の捜査に対して語っている。

「僕はなんていうか、訳が分かりませんでした」彼は付け加えた。「つまりですね、僕が言ったのは、経営陣は『何も間違っていない』と言った。つまり不正なことはなかった。何も問題はなかった。僕らは自分の仕事をしただけ。僕らは、そうしろと訓練されてきた通りにやっただけです」

シークエル社は声明の中で、コーネリウスが受けた身体的拘束は「緊急時に適切な介入を安全に行うための方針および訓練に明確に違反している」と述べている。

「現場の職員による矛盾する供述は、不正確で不適切です」と同社は述べている。「ソリスをはじめとする職員は、身体的拘束に加わったため速やかに解雇された」としている。

コーネリアスの死亡後、ミシガン州グループホームでの身体的拘束を規制する緊急規則を発行し、シークエル社と契約する児童養育施設とは契約を打ち切ると発表した。その後当局は、児童福祉関係者と民間の児童養育事業者で構成されるタスクフォースを招集、国による保護に従事する児童の世話を改善するための規制の変更を提案した。

コーネリアスは、これらの改革の緊急性や我々が介入する綿密さをもたらすきっかけとなった」とブラデンは指摘する。「安全性と世話を改善する方法を模索しているとき、私たちはあらゆる手段を講じてはいなかった」

ブラデンは、新しい免許の規則により、児童養育事業者は今年度、身体的拘束を段階的に廃止しなければならなくなり、2022年にはほぼ禁止されるだろうと言う。児童がうつ伏せになって床に横たわっている場合など、児童の気道を圧迫するる身体的拘束は禁止される。また、児童の隔離も禁止となる。

州は、段階的緩和の技術や身体的拘束の代替策について、事業者と協力して職員を訓練するだけではなく、施設の監視を強化するなど、監視の改善を目的としたいくつかの対策も実施する予定である。

「集合的な養育のセッティングにおいて、児童の世話の質は改善する必要があった」ブラデンは言い添えた。「児童を癒すためにサービスやサポートを行う必要があります。強制や管理というより、トラウマについて熟知している必要があります」

現在、社会活動での修士号を取得しようとしているフォーカーソンは、この新しい規制が組織的な変化につながることを期待していると述べた。

「今回の事件から教訓を得なければ」と彼女は言う。「私はコーネリアスの死を無駄にしたくない」

-2021 年 4 月 2 日 5 時 30 分(日本時間)、 ハンナラプレー